月別: 2月 2022

ニュースレター NO.32 令和4年 春の通信    

投稿日: 更新日:

 

塚から通塾しているS・Hさんが今回武庫川女子大付属中学校に合格しました。おめでとうございます。6年生からの1年間はどんぐり授業に加えて週1回2時間の追加授業だけで計算・漢字確認と理科のワーク1冊と過去問演習をしました。入会時からコツコツ努力を続けて考える力を飛躍させ、普段通りの力で240名合格者のうち上位30名のサイエンスクラスに入学しました。進学塾の風潮にあおられず学校も休まず自分を見つめて、しっかりやり続けた結果です。お母さんともども、TOCを信じてよく頑張ってくれました。ありがとうございます。TOCはほんの少しお手伝いさせていただいただけです。自信をもって進んでください。これからも微力ながら応援させていただきます。

 

さて、今年度も小学生・中学生クラスの受付を開始しました。各時間帯クラスの定員は6名です。定員になり次第締め切りとなりますので、ご了承下さい。尚、入塾をご希望の方は、ブログ『塾長の講義とつぶやき』の「TOCの窓NO.113 20年前と変わらない思い・TOCの質問箱等」をお読み下さい。低学年からの子供さんにきちんとした学力をつけるためには、保護者様と価値観を共有することが必要です。当塾はテレビコマーシャル・新聞広告等で不特定多数の生徒を集める多店舗展開のチェーン塾とは一線を画しています。入塾に際しましては15分ほどの面談がございます。

幼稚園年長さん・小学新1年生から受付をします。公立中学新1・2・3年生は空席がございます。中学3年生の受付期間は3月末日までとなっております。当塾は知的な作業全般に向き合う姿勢を具体的に教え、考える力をつけることでこれからの社会を生き抜ける生徒を育てることを方針としています。その場しのぎの点数を取らせる塾ではありませんので、その点ご了承下さい。

保護者の皆様へ

入塾の申し込みは、曜日・時間帯によって数日で締め切りになる場合もありますが、来年度になっても空席がある場合もございます。私の方で何とかできる問題ではありませんので、その点ご了承下さい。

お問い合わせはこちら >TEL 078-441-5157   携帯 070-6680-5157

保護者の皆様にお願いがあります。当塾では、文部科学省のカリキュラムに縛られることなく、自由に深く広く学習することを目標にしています。生徒さんは塾で毎週1時間~2時間を過ごすことになりますが、その時間をどうか私に任せていただきたいのです。使う教材も、ありきたりのものではなく、どんぐり教材をはじめとして私が選んだ取り組みがいのあるものにします。詳細はブログに譲ります。

  まず私ができることとできないことをはっきりさせておきたいと思いま

小学校低学年からTOCのイメージ学習を続けられている生徒さんは、引き続き中学生となられても高校受験を意識した中学生の各科目勉強方法を加味して、もちろん指導していけます。ただし、詰込み主義の一般の進学塾のような指導は行いません。これまでのどんぐりイメージ思考で培った考える力を伸ばしていってほしいからです。受験に特化した学習は中3からで十分です。親の立場としてあせってくる気持ちは理解できますが,一番大切なのは本人のやる気です。そこを考えて家庭で「気」を育てることに専念しましょう。

また原則として中学受験のための指導は行いませんが、考える力が育ってくるにつれて特色ある私学進学の希望が興ってくるのも実際で、その場合は前述のS・Hさんのように考える力を伸ばすことを重視したうえで対応しています。普段通りの学習の上に必要悪としての最低限の受験指導で乗り切ります。そのうえで入学後も、身につけた考える力を使って私学独自の高速の学習進度にも対応した指導を行っていきます。

一方TOCのイメージ学習またはどんぐり学習の経験なく中学生となって入塾を希望される生徒さんの場合は、各学校で上位40パーセント(一学年200名として80番)以内に入っている生徒さんを対象にさせていただきます。このレベルの生徒さんであれば、学力を伸ばすことができます。もちろんこれは目安にすぎません。本人にやる気さえあれば受け入れ、しっかり指導していきます。本人にやりたいという気があれば必ず伸びます。

基礎的な学習態度にこだわる理由は、ここ10年余りの間に、学力差が挽回不可能なほどに固定化してきたことが挙げられます。以前は平均的な学力を持った生徒に照準を合わせて授業をすれば、成績上位層の生徒の学力も伸ばせましたし、勉強が苦手な生徒の成績も上げることができました。ところが、今は学力における中間層(平均的な学力を持った生徒)が消滅しつつあります。二極分化が進み、照準を合わせるべき生徒がいなくなったのです。30年以上にわたり塾教師をやってきましたが、これは悲しむべきことです。さらに、『TOCの質問箱NO.0小学生・年長児の個別指導って何?』に書いた状況が追い討ちをかけています。こういった状況の中で塾を続ける以上、何ができるかを考えました。TOC徳塾は個人塾です。できることは限られています。その結果、向学心にあふれ、より高い学力を身につけたいと考えている生徒さんを、さらなる高みへと引き上げることならできそうだとの結論に至り、考える力をつける個別指導塾の形態をとっています。以前のような一斉指導の形態はとりません。なにとぞご了承下さい。

当塾は、生徒の皆さんに確かな学力をつけることを第一の目標にしています。授業に全く集中できないお子さんに躾をする場所ではありません。対価を払えば学力という商品を買えるはずだといった安易な消費者発想では、決して学力はつきません。学力をコンビニの棚に陳列している商品のように考える発想は、一筋縄では身につかない学力というものが、こどもたちの内面に大きく依存している点を見落としています。その学年にふさわしい内面を形成するのは、家庭の責任です。この点に関して、『ある体験授業の申込』と題してブログ中の『TOCの風NO.3』に私の考えを書きました。心ある保護者の皆様の参考になると思いますので、読んでいただけたら幸いです。なお、入塾は先着順です。入会テストは行っていませんので、入塾を希望される方は、早めにお問い合わせ下さい。

私たちのこれまでのライフスタイルは、人が等身大で人間らしく生きるために必要なレベルを超えて、様々な情報や経済的利益を追い求めるものでした。グローバル化する熾烈な競争の中で翻弄され、自分を見失い、精神的に追い詰められるまでになっていました。いわば文明の飽和点・臨界点を超えていたと思います。

__これからの時代、私たちは生活と知の新しい座標軸をどこに見出せばよいのでしょうか。意図的にコントロールされた情報の中に見出すべきか。お金さえ持っていれば一人前の人間として扱われる消費社会の中に見出すべきか。拡大・成長の時代は、市場経済の論理を最上位に置き、地域の風土的多様性や文化的・歴史的な価値は省みられませんでした。しかし、私たちは現在、人類史の中での大きな構造変化に直面しています。すべての人が同じタイムテーブルの上で競争させられるのではなく、一人一人が固有の創造性を発揮する文化的創造の時代に遭遇しているのです。コロナ禍の今、が市場原理を信奉する多店舗展開の教育産業は、役目を終えようとしています。そのことをはっきりとアナウンスするべきです。私は、時間の蓄積を体感できる場、流行に左右されない確かな生活の実感をつかめる場として、自然に囲まれた里山に可能性を見出しています。四季折々の自然とゆったりとした時間の流れの中で、まず生活と知の基盤を立ち上げる。家族や地域といった極小の宇宙から世界へとつながる通路を、時間をかけてゆっくり見出せるのが自然に囲まれた世界だと感じています。TOC徳塾は一貫して、流行のイデオロギーから距離を置き、いつの時代にも通用する本物の学力をつけることを目標としてきました。そして、あえて主流にならないことで30数年間続いてきた私塾です。入塾に際して、面倒な手続きはありません。一緒に勉強してみたいという人を募集します。詳細は、直接塾に来られるか電話またはメールでお気軽にお問い合わせください。                     

私は知的能力に基づく序列を、人間生活の一定の範囲内で、避けがたいものとして肯定します。肯定しなければ、ある問題をめぐって認識の優劣を競うこともできなければ、ある知的な仕事を他よりもすぐれたものと判断することすらできません。人間の宿命的ともいえる差異を観念的に否定してみたところで、評論家的な無責任さと、お決まりのヒューマニスティックな人間観にたどり着くだけです。どんな階層のどんな境遇の人であろうと、時には傷を負い挫折しながらも人はそれぞれの強いられた条件の中で闘っています。そして自分にとっての生の意味をつかみとっていけるような意志と断念とが背中合わせになった生きる知恵と復元力をもっているというのが、人生や社会を見て30年以上にわたり塾教師をやってきた私の基本的な人間理解です。

学力に関して言えば子どもが一人一人の自発性で知っていくべき道程を、問いが生まれる前に答えを与えることで商業主義の精緻なシステムが肩代わりしているという現状を、自覚しなければ学力低下に歯止めをかけることは困難です。喜びをもって生きるという人生のなかには、能率性効率性を追い求め無駄を省くだけというわけにはいかないことがあります。

TOC徳塾は私(高畑泰志)が個人で主宰する塾であり、全国チェーンのプリント学習塾でもなければ、欠陥が非常に多い予備校講師の授業を配信するレンタルショップでもありません。生徒の迷いと焦燥に向き合い、試行錯誤と長い逡巡の過程に寄り添うことで生徒が知的に自立できるように支援する塾です。

受験は、こどもたちの将来にわたる学習観・人生観を形成する上で大きな影響力を持っています。受験を、合格に有利な知識を効率的に習得する情報戦だと考えるか、それとも失敗や試行錯誤を通して自らの限界と可能性を知り自立するための機会と考えるかで、その後の人生が大きく異なってきます。

前者は、何よりも効率を重んじるため、「勉強は面白くなくて当然。意味をいちいち考えたいとも思わない。勉強はやった者が勝ち、やらなかった者が負ける作業だから、やりやすいほうが楽だ」と考えるようになりがちです。学習する価値があるのはテストに出るところで、出ないことを学習するのは時間の無駄だという効率主義万能の考えをもったまま、大学生や社会人になる傾向があります。しかし、肝心な学習の動機付けを外部の第三者にゆだねているため、成績が思うように伸びないと、それを他人のせいにして突然勉強をやめてしまう可能性があります。

一方、後者はイメージを思い描いたり、すでに知っていることとの関連を考えたりするので一見非能率のように見えます。しかし、疑問を解決するためにどのレベルの理解力が必要なのか試行錯誤しながら、「自分の判断」を基準に学習を進めるので、学習範囲が広がり、面白さが解ってきます。楽しく勉強しているので、人に教えるのも上手です。結果よりも、考えている過程そのものを楽しめるかに関心があるように思います。

現在では、成績優秀者も、よく見るとこの二つのタイプに分けられます。TOC徳塾では、受験を自立への契機だととらえ、こどもたちが見かけ上優秀者であるよりも、時間がかかっても確実に知識が蓄積され実力がつくように、後者の観点からの指導を30年間一貫して行ってきました。そのための最低条件が個人塾のスタイルを守るということであり、分教室を作らないことだと今では考えています。           

TOC徳塾は単なる席次争い点数争いではない、より汎用性のある知識学力の形成を目指しています。塾の選択を時間と月謝のみで判断するようなご家庭のお子様はお引き受けできません。部活で時間をとられ、規則正しく通ってこられない生徒さんも同様です。入塾に際しましては、以上のことを御理解して頂くようお願い申し上げます。

尚、当塾は、テレビコマーシャル・新聞広告等を打ったり、合格者数をあたかも教育力の成果のごとく宣伝して、不特定多数の生徒さんを集めることを目的とした塾ではありません。それでも、東大・京大や阪大・神大等の国立大学に合格する生徒もいますし、今や私学に独占されている感のある国立大学の医歯学部へも数名が合格・進学しています。私個人としては世間が評価するほどの高校とは思いませんが、地元の神戸・御影・長田高校の合格者も100名を超え、合格率は98%です。私は少しの指導と生徒からの質問に答え、学習に取り組む姿勢をアドバイスしているだけです。ただ、授業の中身に科学的方法論・学問的知見は取り入れています。

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