「はやく かんたんに せいかくに」の根拠は?   TOCの窓 NO.131

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どんぐり倶楽部の推奨者でもあるGフォレストの金森先生のブログを引用・拡散させていただきます。

『 算数学習でよく言われる 「はやく・かんたんに・せいかくに」の根拠を探して小学校学習指導要領を全部読み返してみましたが、”速く” も ”簡単に” ”正確に” も記載がありません。

どこに根拠があるのか、もし知っている人がいたら教えてください。

「はやく・かんたんに・せいかくに」が悪いとは言いません。

その子のペースを守った成長の先に、その状態になるのなら構いません。
試行錯誤を繰り返せば、簡単なやり方に近づいていきますから。
はやく、せいかくになっていきますから。

でも、まだ学んでいる段階の子どもたちにスピードを求める、簡単なやり方を教え込む、正確さを求める、これは無理があると思います。

新人に仕事を教える時のことを考えてみればいいです。

まず、これは何のためにやるのか、その理由を説明します。
そして、手順を教えながらやってみせます。
そばで見ながらさせてみます。
間違えても叱りません。
正しい手順で出来るようになるまでが上司や先輩の役割です。

 

やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。

山本 五十六

まずは、理解して正確に出来るようになるのが大事です。
早さはあとからついてきます。

新人に、いきなり大量に仕事を渡して、はやく!無駄なく! 正確に! なんてさせないはずです。
させたら、新人は仕事が身につきません。

だから、「はやく・かんたんに・せいかくに」 は、小6時点の到達目標であって、
単元の内容を習得する時のやらせ方ではないと思いますが・・・違うのかしら。

 

ちなみに、小学校学習指導要領の割合に関する記載

『異種の二つの量の割合としてとらえられる数量について,その比べ方や表し方を理解できるようにする。』
理解できるようにする。と書いてありますので、公式を教えてそこに当てはめて答えを出す指導は、小学校学習指導要領に反するんですけどね。
まぁそうすると今度は教科書がそうなっているからとかいろいろいい訳はできますが。
他にも、計算についてもこういう記載が多い。
その計算の仕方を考え,用いることができるようにする。
理解し,それらの計算が確実にできること。
理解が大事と書いてあります。

確実にとは書いてありますが、まず理解と書いてあります。

「出来ればわかるようになる」というどこかの教室みたいなことはどこにも書いてありませんから、小学校学習指導要領に反しますね。

音声計算

音声計算 、本読み計算などの別名もあり、全国的ではないにしろ広まっている学習方法。これも一つの「はやく・かんたんに・せいかくに」の形。

数字を見て計算問題の答えを反射的に出す練習・・・。
(丸暗記させちゃうつもりね)

ドリルだろうが、計算カードだろうが、スピードを求めると基本的にはこれと変わらない。理解は一切深まらない。

これでどうしてじっくり考えられる子が育つのか。

小学1年生の足し算カードからはじまり、引き算カード、さくらんぼ計算、小2の掛け算九九、小3の九九範囲の割り算、穴あき九九、学年問わず百マス計算、もう嫌というほどやらされる。

そして、そのタイムが縮まると親も子も喜ぶ。
(遅い子は出来ない子のレッテルを貼られて自信を喪失していく)
でも文章問題は「これ何算?」と言いながら、めちゃくちゃな計算をする。

で、小4頃から義務教育の算数がわからなくなる。
高学年ではボロボロ。

(出来ると思われている子だって、ただパターン学習で練習しているから出来るだけという子が多いから、どんぐり問題はボロボロ)

さらに、基礎の徹底とばかりにマス計算や単純計算、同じような問題が続くドリルやプリントを繰り返させる。

「おかしい、これだけさせているのに・・・まだ足りない、もっとさせないと、出来るまで繰り返さないと」

と呪文のようにつぶやきながら。

おまけに、これだけ子どもが考えなくなるわかりやすい仕組みが見えても、宿題さえアレンジしようとしない。

親子でバトルをしながら、子どもの遊ぶ時間を奪いながら、繰り返し理解を伴わない質の悪い反復学習を押し付ける。

子どもが泣いて嫌がろうが、宿題をやりながら居眠りをしようが、やらせることが大事(なの?)。

こういう取り組みを ”良い取組み” として共有し広めてしまう学校現場の恐ろしさ。

学校のやることだからと受け入れてしまう家庭の危うさ。

被害は全部子どもたちへ集約される。 』

 

と、私も強く思います。

じゃあ、また。

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